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先日アイスランドで開催されたICALP 2008から帰って来ました。ここまで期間が長くて規模が大きい学会に行くのは初めてということで、かなり楽しかったです。各論文の発表は、流石に2,30分の説明ではそもそも何がどう嬉しいのか分からないことも多かったですが、広く浅く知識を広げるのには役立ったという感じです。一応、僕も発表してきました。
Invited Talkで印象深かったものとしては、まずMuthukrishnanの広告とオークションの話があります。これは、ある一般化したオークションのモデルを考えると、Googleで現在使われているGSP(Generalized Second Price)というモデルと、その後継として期待されているVCG(Vickrey-Clarke-Groves)というモデルを特殊ケースとして含むようなモデルが作れるよという話。彼はブログも書いていますね。研究者のブログはあまり多くないので貴重です。
後はWinklerの数学パズルの話。見事にツボにはまって、その後数日間考え込んでしまいました。
それとSpielmanの話も面白かった。線形計画問題を解くSimplex法は計算量自体は指数なのに、どうして実用上速いのかというのを、Smoothed Analysisという概念を持ち込んで説明したということです。このことが評価されて、ゲーデル賞が授与されました。ゲーデル賞は理論計算機科学におけるチューリング賞のようなものですね。Smoothed Analysisの考え方は計算量以外の世界にも持ち込めそうなので、ネタ帳に記入しておこう。
こういうイベントは発表そのものよりも、人と会うことに意義があると思うのですが、流石に見ず知らずの人に声をかけるのはなかなか難しかったです。何とか共通の話題を持つ人たちに話しかけることには成功しましたが…。イスラエルの人とあんきもの話をしたり、台湾の人と松嶋菜々子の話をしたり。後は研究分野が似通っているポーランド人とか。皆賢くて困る(笑)。